2026/09/19 12:11

1998年、初めて中国を訪れました。

この旅は、一般的な観光旅行とは少し違っていました。

写真家だった母方の祖父が、生前、趣味でミャオ族について研究しており、

その調査旅行の一部として、貴州省の凱里を訪れたのです。私は荷物持ち要員としてその旅に同行させてもらいました。

日中友好協会の方々も一緒の旅で、現地では対外交流を担当する方々に案内していただいた記憶があります。

そのとき、銅鼓村にあるミャオ族の集落を訪れました。

民族衣装をまとった方々に歓待していただき、間近で見せてもらった華やかな衣装。

頭の上に載せた豪華な銀飾り。
色鮮やかな刺繍。
そして、コバルトブルーと白のコントラストが美しい、ろうけつ染め。

当時の私は、そこに描かれていた細かな文様が何を表しているのか、どんな意味を持っているのかまでは知りませんでした。

ただ、その素朴な美しさに強く惹かれたことは覚えています。

あれから長い年月が経ちました。

今回、ミャオ族のろうけつ染めのコースターを取り扱うことになり、あの日に見た布を改めて思い出しました。

そして、当時は知ることのできなかった文様について、もう一度調べてみることにしました。

蝶、鳥、魚。

そこには、どんな意味が込められているのでしょうか。

1998年に見たものを、今の自分がもう一度知っていく。

そんな気持ちで、ミャオ族のろうけつ染めについて綴ってみたいと思います。